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ピーター・ジャクソン『ホビット 決戦のゆくえ』

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「おもしろかった」くらいしか言うことがない(笑)

バトル、バトル、バトル。それだけ。もちろんその間にドラマがあるわけなんだけど、でも基本的には戦争ばかり。敢えて言うならドラゴン、オークというはっきりとした悪役がいるからそれらを倒すことに一切の躊躇がいらないところがラク。強欲なドラゴン、人間を滅ぼそうとしているオーク。そこに人権も取引も一切生じない。だったら倒せばいい。そういう意味で観ていてラク。

しかしエルフ、人間、ドワーフの争いになってくると話は別。種族が違えば争いになるし、そこに大きなお金が関わってきたらトラブルは避けられない。しかも今回は主役格が強欲に陥るというおまけ付き。「ロード・オブ・ザ・リング」でもフロドが指輪の魔力に負けたりしていたけど、原作者のトールキンは人の強さというものをあまり信じていないのかもしれない。人は欲に負ける。人は争う。そのような当たり前のことをきちんと描いている。

ただ、共通の敵が出てくると人は人種を超えて団結する。解決したらどうなるんだ?と思ったけどその辺のゴタゴタが描かれないところは少しおもしろかった(笑)

でもそれさえも些細な事。戦争が終わった後のビルボとガンダルフの並びの素晴らしさ。男達の背中がすべてを物語っている。冒険は魅力的だ。しかしただでは済まされない。それはファンタジーであろうと現実であろうと変わりない。

年老いたビルボが嫌な爺さんになっていることが哀しく、すごく正しい気がした。