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PIZZICATO ONE『わたくしの二十世紀』

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本当にすばらしかった。歌を中心に据えた音数の少ないアレンジのおかげで、小西さんの曲の良さが際立っていた。「何をいまさら」と言われそうだけど、小西さんの音楽は圧倒的に曲がいいのだ。世界観とか見せ方とかアレンジもいいのだが、言葉とメロディーが突出している。

ピチカート・ファイブにはグループの性質上、さまざまな成約があり、歌の良さだけに特化することはできなかった。もしくは小西さん自身興味がなかったのかもしれない。とにかく、こうやって音数の極端に少ないアレンジながら、これほどまでにゴージャスな音楽になるとは。本当にすばらしい。

 

まだ聴き込んでいないのだが、とにかく実質的な1曲目にあたる「私が死んでも」が本当にすばらしかった。僕が死んだ日にはこの曲を流してもらうつもり。いや、無理かもしれないけど。

私が死んでも 泣いたりしないで
どこかの誰かと 寝ちゃえばいいのよ
悲しいことなんて 誰にもあるじゃない
明日も世界は 退屈そうだし
みんな朝まで 踊っているけど
やがてどこかへ帰るの

私が死んでも (feat. おおたえみり)

私が死んでも (feat. おおたえみり)

  • PIZZICATO ONE
  • J-Pop
  • ¥250

おおたえみりさんの歌、そして斎藤葉のハープという組み合わせだけで死ねる。 

 

これは余談だけど、小泉今日子UA、YOU、市川実和子ムッシュかまやつといった豪華な面々が名を連ねている中、当然のように野宮真貴の名前がそこにはない。最初はそれがひどく寂しかった。それで野宮さんの歌が恋しくなって『pizzicato five I love you』を聴いたのだが、そしたらびっくりするくらいポップでかわいらしいピチカートの音楽が待っていた。解散後に、静かなアレンジの曲を集めたコンピレーションアルバムだけど、PIZZICATO ONEよりずっと明るくてポップだった。PIZZICATO ONEのナイーヴな世界に野宮さんを呼ぶわけにいかない。小西さんがそう思ったかは定かではないけど(多分考えてもいないと思う)、でもそう思うことにした。