2015-01-01から1年間の記事一覧

PIZZICATO ONE『わたくしの二十世紀』

本当にすばらしかった。歌を中心に据えた音数の少ないアレンジのおかげで、小西さんの曲の良さが際立っていた。「何をいまさら」と言われそうだけど、小西さんの音楽は圧倒的に曲がいいのだ。世界観とか見せ方とかアレンジもいいのだが、言葉とメロディーが…

ポール・トーマス・アンダーソン『インヒアレント・ヴァイス』

まずはじめに書いておくと、自分はポール・トーマス・アンダーソンがどれほど凄いのかよくわかってないです。 その上で言えるのは、本当にこの監督は狂っているってこと。頭がおかしい。 探偵モノ(推理モノではない)ということで、レイモンド・チャンドラ…

シム・ソンボ『海にかかる霧』

久しぶりの更新。忙しかったりいろいろあって5月はずっと死んでいた。でも元気になってきた。これを観に行った時がちょうどひと月ぶりの映画館だった。 2001年に実際にあった出来事を題材にした物語。あまり景気の良くない漁村の漁師が危ない仕事に手を出す…

櫻井武晴『名探偵コナン 業火の向日葵』

2013年の劇場版『絶海の探偵』で脚本を務めた櫻井武晴が再登板ということですごく期待していたのだが、結論から言うとあまりよくなかった。『相棒』『ヤメゴク』などすっかり売れっ子になってしまった櫻井武晴らしさは見ることができたので、制作・演出側の…

選挙について

選挙に行ってきた。 自分はわりに投票所に行くのが好きなタイプだと思う。選挙に行ける年になってから大体の選挙に行ってる。期日前投票も試したけど、晴れた日曜日の昼間に近所の小学校までぷらぷら歩いていって、帰りにコンビニに寄ってくるのは結構楽しい…

サザンオールスターズ『葡萄』

一言で「良い」「悪い」とはいえない奥深いアルバムだと思う。きれいごとに聞こえるかもしれないが本当にそうなのだ。最初に聴いた時に退屈だと思っていた曲が、次に聴いた時に印象をがらりと変える。サザンの中・後期以降のアルバムは一長一短で、個人的に…

サザンオールスターズ『ピースとハイライト』

ピースとハイライト もう既にリリースされてから2年近く経つのだが、今になって聴く度に涙が溢れて大変なことになっているのね。リリース当時は全然好きになれないどころか、桑田さんのあまりの変わり様にこんなことを呟いていた。 今回のサザンの新曲は2曲…

クリント・イーストウッド『ジャージー・ボーイズ』

いい映画だったと思うけど、公開当時の「日本では過剰に評価されてる」論争や、「イーストウッドではなく原作が優れてる」論争とか正直どうでもよかったかな。 元々舞台の作品という性質上、歌が物語を加速させる装置として使われるのは原作譲りだと思う。ま…

椎名林檎『至上の人生』

椎名林檎の新曲なんだけど、発表当時は意味不明だった。ドラマの主題歌として正しいのかもわからなかった。そして何よりも椎名林檎の新曲としてどう反応すればいいのかわからなかった。サウンドは僕らが待ち望んでいたロック。「自由へ道連れ」や「NIPPON」…

サザンオールスターズ「アロエ」

サザンオールスターズが3月31日に10年ぶりにリリースする15枚目のオリジナルアルバム『葡萄』のオープニングトラック。 葡萄 (完全生産限定盤B) アーティスト: サザンオールスターズ 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント 発売日: 2015/03/31 メディ…

松岡錠司『深夜食堂』

すばらしかった。とにかく全部良かった。 この映画は3部構成である。高岡早紀、多部未華子、筒井道隆がそれぞれのパートの主役を務める。これらのパートはそれぞれ独立しており、それぞれのエピソードに「ナポリタン」「とろろ飯」「カレー」と、原作やドラ…

cheeseburger diary

ブログタイトルを変えてみた。敬愛するブージーから拝借。楽しくやれればいいな。

Don Friedman『Circle Waltz』

以前も書いたけど、最近はジャズばかり聴いている。そのきっかけとなったのがこの一枚。ドン・フリードマンの『サークル・ワルツ』。近所のCD屋さんの一角で『ジャズの100枚。』という1000円シリーズがあって、そこでジャケ買いした。 Circle Waltz アーティ…

ディアオ・イーナン『薄氷の殺人』

観てから一月くらい経つけど、そのくらいこの映画については何を書いても失敗しそうだったので放置していたのね。もうこれが今年のナンバーワンだと言いたいし、観に行ける環境にいる人は絶対に観に行ったほうがいいよ。 ただ、今でもどう書けばいいのかわか…

大森靖子『洗脳』

洗脳 アーティスト: 大森靖子 出版社/メーカー: avex trax 発売日: 2014/12/03 メディア: CD この商品を含むブログ (7件) を見る 聴いていて一番最初に思うことは、やはりその不敵な態度だと思う。大森靖子自身リスペクしてやまない椎名林檎の2nd『勝訴スト…

BUGY CRAXONE「ナイス・ナイス・ナイス」MV

少し時間が経ってしまったが、BUGY CRAXONEから届いた「ナイス・ナイス・ナイス」のMVがよかったので。 ちなみにこの曲が収録されたアルバム『ナポリタン・レモネード・ウィー アー ハッピー』から半年以上経過している。ツアーやイベントの発表に合わせて、…

Smashing Pumpkins『Mellon Collie And The Infinite Sadness』

多分「ネットの音楽オタク〜」みたいな記事を作った反動だと思うけど、今の音楽に興味が持てなくなり、しばらく音楽そのものを聴かなかった。その後、ジャズとかクラシックを聴き始めてそれは今でも続いているけど、それと同時並行でブックオフの250円コーナ…

CASIO MQ-24-7B2LLJF

先日、とんねるずの『した』でバナナマンの日村とおぎやはぎの小木が腕時計を買わされていて、それを見ていたら自分も欲しくなってしまった。 で、案の定買ってしまった。 CASIO MQ-24-7B2LLJF Men's Analog Watch 出版社/メーカー: CASIO(カシオ) 発売日: 2…

シーナさん

本当にかっこいい人だった。 去年のライジングサンでシーナさんが出てきてからのステージは本当に凄かった。ロケッツには悪いけど、シーナさんが出てくる前までにやっていたロックは、骨はあってもどこか古臭い印象だった。しかしシーナさんが登場した瞬間、…

アブデラティフ・ケシシュ『アデル、ブルーは熱い色』

女の子同士の恋愛映画だと思っていたのだが、あまり関係なかった。題材としてはレズビアンの物語ではあるが、ふたりともレズビアンであることをことさら強調したりしない。「いろいろ試してみた結果相手に行き着いた」程度くらいの感覚、とまではいかないに…

toyble『ドラゴンボールAF』

少し前になるけど『ドラゴンボールAF』という無料公開されている同人マンガを読んだ。はてなブックマークで紹介記事が人気を集めていてそこで知った。 <a href="http://hapilaki.hateblo.jp/entry/dragonball-af" data-mce-href="http://hapilaki.hateblo.jp/entry/dragonball-af">これは凄い!ドラゴンボールAFというドラゴンボールGTの続編同人漫画で描かれた未来が本当の作品みたい -</a>…

1/31 BUGY CRAXONE @ 夢チカLIVE Vol.100

相変わらずBUGY CRAXONEの追っかけ、とまではいかないけど近場に来たら毎回通っているので、今回も夢チカに行ってきた。sleepy.ab、BAZRA、ブージー、THE BOYS&GIRLS、そしてこの画像には書かれていないが、トップバッターは怒髪天。夢チカLIVE100回目を記念…

1/30 Shiggy Jr. @ COLONY

少し前になるけど、COLONYでShiggy Jr.を観てきた。 以前、USTREAMでの中継で『LISTEN TO THE MUSIC』の曲を観て以来、正直ライブにはあまり期待していなかった。やはり打ち込み主体のアルバムの曲はライブ映えしないと思っていたのだが、それから数ヶ月経っ…

カンパニー松尾『私を女優にして下さい AGAIN 14 赤坂・仙台・札幌 THE NEW SEASON』

とてもよかった。具体的にはやはり3パート目のりんちゃん。『テレクラキャノンボール2013』『裏テレクラキャノンボール2013』と見てきた自分のような人間にはやはり観ざる得ない内容だったと思う。彼女がどうしてあの場にいて、あれほどまでにあのチームに馴…

リチャード・リンクレイター『6才のボクが、大人になるまで。』

この作品の監督であるリチャード・リンクレイターの『ビフォア・サンライズ』と『ビフォア・サンセット』が好きなこと、この作品がアカデミー賞を獲りそうなこと、そして観る機会に恵まれたこと。それらの偶然が重なって観に行ったのだが、結論から言うと僕…

1/28 中島みゆき『縁会2012~3』

中島みゆき「縁会」2012~3 (Blu-ray) 出版社/メーカー: YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS 発売日: 2014/11/12 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を見る 厳密にはライブじゃないけど。あとで書きまっっっす。

大根仁『恋の渦』

三浦大輔が監督を務めた映画版の「愛の渦」を観た時にも思ったけど、こういう話は苦手かも。 とにかく出てくる人間が全員下衆。男どもは見ていて乱暴だったりチャラかったりでとにかく不快。女の子はまだマシだけど、それでも全般的にはビッチ。とは言えビッ…

1/23

イスラム国の一件について本当に気が滅入る。 例えば対象が邦人にかぎらず、誰かを誘拐し身代金を要求する時点で、そこにどのような事情が存在しようがそれは悪だ。それは疑いようのない。この一件についてまず最も明確なことは、イスラム国という組織が犯罪…

SEKAI NO OWARI『Tree』

懺悔しなくてはならないほど嫌っていたSEKAI NO OWARIに打ち抜かれた。ディズニーと形容されることが多い彼らだが、まさに音楽でありながらファンタジーを作り上げたアルバムだと思う。まるでディズニー作品やハリーポッターを観るような感覚で一枚のアルバ…

鶴田謙二『ポム・プリゾニエール』

鶴田謙二の「ポム・プリゾニエール」 に心底ビックリした。 ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere 作者: 鶴田謙二 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2014/12/25 メディア: コミック この商品を含むブログ (7件) を見る 一応、僕なり説明すると、鶴田謙…